会長のご挨拶(2007年4月)

澪電会会長 鈴木 胖
(電気・昭和33年)

 会長を拝命してから早くも2年間になろうとしています。この6月の総会で会長の役をシャープ(株)常任顧問の三坂重雄氏にバトンタッチいたします。

 澪電会本部の主な事業は、例年6月の第1週・金曜日に開催される総会(講演会・総会・懇親会)、秋の見学会、3月末の電気系卒業祝賀・謝恩会の開催、年1回の会誌「澪電」の発行、そしてホームページの運用です。これらの事業を企画・実行するために本部に役員会を置き、年に4回程度役員会を開いています。現在の役員会のメンバーは34名で、大学と企業がほぼ半々です。澪電会の活動を支える最も重要な仕事は広義の会員管理(会員データーベースの管理、会費収納状況の管理、新規会員の獲得等)です。これまで会員データーベース管理については役員の中の大学の先生方、学生アルバイトそして安井さんに大変なご苦労をかけてきましたが、負担が大きいので、昨年から会員データーベース管理と会費収納状況管理の基本業務をアウトソーシングすることにいたしました。この引継ぎの過程で、会費免除となっておられる会員の方に会費を請求してしまうなどご迷惑をおかけしました。あらためて深くお詫び申し上げます。また、誤請求で頂いてしまった会費をご寄付いただいた方々には厚くお礼を申し上げます。

 澪電会には九州、四国、中国、北陸、中部、東京の6つの支部があります。この2年間、支部の総会についてはできるだけ早めにご連絡をいただき、日にちが重複する場合は調整をお願いして、そのすべてに出席することができました。各支部では総会に付随して見学会、講演会、懇親会などを開いておられます。その際に同行の先生(総務幹事あるいは会計幹事)から、独立法人化後めまぐるしく変わる大学、そして電気系の近況を紹介していただきました。地方における澪電会ゆかりの卒業生の活躍ぶりや会員の絆の強化に役員がご苦労されている様子を良く知ることができました。基礎工学部電気系の出身者が参加している支部もあります。本部、支部の双方にとって生きた情報の交換は役に立つことが多いと感じました。

 私の本務は兵庫県立大学副学長(研究担当)で、産学連携センター長、知的財産本部長、学術総合情報センター長を兼務しています。澪電会の本部役員会や支部総会に出席するたびに産学連携の状況や知的財産管理の問題点などについて有意義な情報やご意見をいただきました。これも会長としての役得の一つと感謝しております。

 会員の方からご要望の多い会員名簿の発行については、プライバシー保護の観点からいろいろと議論があり、これまで見合わせてきました。しかし名簿の発行は同窓会の生命線であると位置付け、このたび澪電会としてのプライバシーポリシーを定め、これにしたがって名簿を発行することにいたしました。私の任期中には間に合いませんが本年中には名簿を希望する会員の方々のお手元にお届けできる予定です。

 平成17年8月に「大阪大学同窓会連合会」が結成されたことは「澪電」27号でご報告いたしました。連合会の会長には大阪大学元総長の熊谷信昭先生が就かれました。先生は長年、工学部・工学研究科の同窓会「(社)大阪大学工業会」の会長も務めてこられました。平成18年6月からその後を受けて私が工業会会長の任に就いております。澪電会、大阪大学工業会とも会費を納入する会員が年々減少するという重大な課題を抱えています。役員の方々と何とか打開策をといろいろ模索しておりますが、決め手はなく、地道な努力の積み重ねしかないように思います。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 最後に、この紙面を借りまして、この2年間、澪電会の活動を盛り上げていただいた会員、役員の方に厚くお礼を申し上げます。次期会長の三坂氏はこの2年間副会長としてほぼすべての役員会に出席され、主要行事や支部総会にもご都合のつくかぎり積極的に参加されました。安心してバトンタッチをいたします。

2007年4月

Last-modified: 2009-09-25 (金) 19:02:05 (5320d)