会長のご挨拶(2004年4月)

澪電会会長 中西 義郎
(通信・昭和27年)

 会員の皆様には、お元気にご活躍のことと拝察し、お慶び申し上げます。

 澪電会本年度事業につきましては、総会でご承認いただきました計画を順調に進めさせていただいており、新しい名簿も昨年中にお手元に届けさせていただきました。役員ならびに事務局のご尽力と会員皆様方のご協力に心から謝意を表させていただきます。

 また、東京支部、北陸支部、東海支部、九州支部、中国支部の集りに参加させていただきましたが、各支部とも、支部の充実に向け、支部長、幹事をはじめ会員の方々になみなみならぬ努力をいただいておりますこと、まことに心強く、ありがたく存じております。

 本年4月に母校大阪大学も国立大学法人大阪大学として新たなスタートを切られました。今年の干支は"甲申"で、この年には古い秩序が壊れ、新しい秩序への胎動が姿を現すと言われております。古人が言う"干支に聞け"とは意味あいが違うとは思いますが、何か一脈通ずるところがあるようにも思われます。

 この大きな変革に向けて、本会会員でもあります総長宮原秀夫先生(通信工学科 昭和42年卒業)は、念頭所感(大阪大学工業会誌テクノネット04/1)で、"スムーズな移行を実現し、多少の時間をかけてでも大阪大学の教育研究の遂行に有意義な法人化像というものを追求していきたい"と抱負を表明されており、大阪大学の独自性を打ち出されるものと期待させていただいております。先生のリーダーシップを発揮されてのご活躍をお祈りいたしたいと思います。

 電気系の学科、専攻も、新たな体制のもとで、研究教育活動の刷新をはかり、時代の流れ-とりわけ21世紀の技術のありよう-を見すえての研究、教育を推進されておられます。

 澪電会としても、母校の変革のお役に立てればと思っておりますが、会員の皆様方には、母校とのかかわりをより密にし、母校の動きを力強く後援していただきたいと願っております。

 ところで、わが国の経済、景気動向ですが、2月13日内閣府発表の昨年12月の法人企業動向調査によれば、企業経営者による03年10~12月期の国内景気に対する判断指数が前期比11ポイント上昇のプラス17と3期連続で改善し、96年4~6月期以来7年ぶりの高水準を記録したとのことですし、また、2月18日内閣府発表の国民所得統計速報によれば、03年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)は実質で前期比1.7%増、年率換算では7.0%増で、90年4~6月期以来13年ぶりの高成長を記録したとのことです。

 成長率を押し上げたのは、世界経済の強さを背景にした設備投資と輸出の伸び、それにデジタル家電を中心とした個人消費の堅調にあるとのことですが、会員の皆様方のご努力が寄与しているものと推察しております。ただし、この高い成長率にも、外需頼みである、地域間、業種間、企業間で大きな格差がある、名目成長率は低調である、といった懸念が指摘されており、明るい兆しが見えはじめているものの、実感できる本格的な回復にはいたっていないというのが実情ではないでしょうか。

 構造改革のさらなる加速が必要ですし、政治、社会の直面している課題とも重なって、依然として厳しい情況が続くものと思います。

 どのような情況であれ、わが国の活力の源泉は技術にあり、世界を相手にできる技術力こそが将来を切り開くと思っております。会員の皆様方には、それぞれのお立場で、明日に向けての頑張りを基調に、わが国の技術力の高度化、高質化に挑戦下さいますよう願っております。

 最後になりましたが、皆様方のますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

 なお、近く任を終えることになります。在任中、微力でしたが、皆様方からご協力、ご支援いただきましたことに、心より厚くお礼申し上げます。

2004年4月(会報澪電 No.25より)

Last-modified: 2009-09-25 (金) 19:04:53 (3465d)