会長のご挨拶(2003年4月)

澪電会会長 中西 義郎
(通信・昭和27年)

 会員の皆様には、お元気にご活躍のことと拝察申し上げます。

 会員の皆様方とともに澪電会の充実に向けて歩ませていただければとの思いで、微力ですが任にあたらせていただいております。会員ならびに役員・事務局皆様方のご協力まことにありがたく、厚くお礼申し上げます。

 わが国は、いま、デフレ克服・経済の活性化、国際情勢への対応など、数々のきびしい課題に当面しております。現実を直視し、問題構造を見抜き、時代の流れを読みとって、最善をつくすしかないと思っておりますが、わが国の英知と底力を信じたいところです。

 ところで、科学技術は、わが国を支える一つの太い柱であり、活力の源泉であることは、今後とも変わらないといってよく、それだけに、その国際競争力の維持・向上がきわめて大事になります。確かに、わが国の技術力そのものは、世界経済フォーラム(WEF)でも評価されていますように高い水準にあります。とはいえ、要素技術・ハードウェア技術には強いが、ソフトウエア技術を中心とするシステム技術ではなかなか先導的な立場がとれないといった評もありますように、技術分野によって優位性についての事情に違いはあると思いますが、競合の実勢をきびしく見つめる目が必要だと思います。ヒット商品を生み出す技術、イニシアチブのとれる技術、さらには地球、人類にとって真に必要とされる技術の創造開発がキイーになりますが、そのためにも技術に対する評価力を高め、良い技術をうまく活かす戦略が大事と思います。

 会員の皆様には、科学技術立国の担い手としての期待がかかっております。それぞれの立場からの情勢の理解、活動の方向づけをお持ちと存じますが、技術の高度化、高質化に挑戦いただき、わが国の技術力の向上に貢献して下さいますよう願っております。 私ども卒業生として、つねづね母校の充実、発展を願っておりますが、平成16年度から国立大学の独立大学法人への移行が予定されており、母校も大きな変革を迎えようとしております。国立大学の独立大学法人化の狙いは、大学の裁量を大巾に増やし、競争力を高めることにあるとされており、この移行によって、自由度が増し独自性を出せる一方、管理・運営の責任が厳しく求められるとのことです。母校工学研究科では、これまでの組織、運営を抜本的に見直し、研究科長、役員会、専攻長を中心とする機動的な管理、運営に変え、いまある23専攻を7つの大専攻にグループ化し、大専攻内の運営は専攻長に委ね、個々構成員は研究・教育に専念するとした新たな体制で臨むと聞いております。移行に向けさらに考えを深め、施策を練られると思いますが、法人化のメリットを最大限に活かし、研究の質を高め、教育の改革を推進され、知の拠点としてのさらなる飛躍を切望するところです。

 また、大学と社会、産業界との連携、協力は今後ともますます大事になってくると思います。こうした動きの中で、卒業生は母校と所属しておられます組織とをつなぐ橋渡しの役目を担っておられます。会員の皆様には、母校との交流をこれまで以上に密にしていただき、母校と社会、産業界とのよりよい関係の構築に寄与していただくことを願っております。

 澪電会といたしましては、会員の皆様方のご活躍を基盤にし、皆様方のご活躍のお役に立てることを願って、新しい動きの時代の同窓会組織としてよりふさわしい役目を担ってゆきたいと考えております。

 それにいたしましても、会の活動を支えております会費の納入はここ数年漸減しており、役員の方々に納入推進のご努力をいただいているところです。会員の皆様のご理解、ご協力心からお願い申しあげます。

 最後になりましたが、ますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

2003年4月(会報澪電 No.24より)

Last-modified: 2009-09-25 (金) 19:05:10 (3551d)