会長のご挨拶(2000年4月)

澪電会会長 藤井 克彦
(電気・昭和28年旧制)

 澪電会の皆さん、お元気でご活躍のことと拝察申し上げます。

 昨年6月、澪電会会長の大役をおおせつかり、会員ならびに役員の皆様のご協力を頂き、会の発展のために微力を尽くして参りました。皆様のご協力に厚くお礼申し上げます。

 1年間の経験をとおして感じました事を述べて、今後の指標としたいと思っております。

《楽しい澪電会》

 昨年の6月5日の澪電会総会、懇親会には200名余の会員がお集まりになり、普段めったにお目にかからない同窓の方々と旧歓を暖めることができました。古い卒業生から、卒業したての新入会員まで、広い階層にまたがった共通の話題に花が咲くのは同窓会としての、澪電会ならではと思います。

 東海支部、九州支部の集まりにも参加させていただきました。遠方にお住まいになっているため、卒業以来お会いしていない皆様が、お元気で活躍しておられる様子をお伺いし、大変頼もしく、心強く思いました。また、各支部でそれぞれ楽しい催しをご計画いただきました。支部の集まりには、基礎工学部の卒業生も参加しておられることを知り、嬉しく思いました。

 昨秋の本部主催見学会では、関西電力のお世話で、中国との直流送電系統の関西側の基地である、紀北変換所を見学させて頂きました。見学内容については後述しますが、途中根来寺にも立ち寄り、ちょっとしたバス旅行でしたが、道中親しくお話しができ、懇親にも大いに役立っていると実感しました。思いつ くままに2、3の例をあげましたが、澪電会ではいろいろな企画が実施されています。皆様もそれぞれお忙しいことと思いますが、忙中閑有りで、たまには澪電会の催しに参加されることが、新しい発想につながるチャンスになるのではないでしょうか。

《役にたつ澪電会》

 先に述べました関西電力紀北変換所では、最新のサイリスター技術の粋を見学しました。見学者全員が電気技術者で、専門的な質疑応答が交わされ、大変興味深いものでした。半導体技術の進歩のお陰で直流送電が実用化したこと、しかし、それでも従来の送電方式との間に厳しいトレードオフが存在することな ど、勉強になりました。

 11月には母校の研究室を訪れ、大学における最近の研究の一部を拝見しました。企業での研究とは異なり、明日を目指した研究で、明るい将来が予感できる思いでした。また、研究に打ち込んでおられる若い研 究者の澄んだ瞳を見て、久々ぶりに一服の清涼剤を飲んだような、清々しい気分になりました。皆様も、時には大学を訪れ、研究の雰囲気に戻ってみられることも、明日への活力剤になることと思います。ぜひ、おすすめします。

《21世紀を目指した澪電会》

 現在は『売り手地獄、買い手天国』の時代であると言われています。この時代を切り抜けるためには、斯界のトップ商品を作り続けることが必要です。また、21世紀初頭のキーワードとしてはIT革命、エネルギー 問題、環境問題、高齢化社会などが挙げられています。

 澪電会は約7000人の研究者、技術者の集団です。本会も同窓会としての活動だけでは、勿体無いと思います。21世紀を目指して澪電会も、新しい動きのお役に立ちたいと思います。

2000年4月(会報澪電 No.21より)

Last-modified: 2009-09-25 (金) 19:07:14 (3405d)